『スルース~探偵』12/26夜
※もちろんネタバレ無。
行って参りました。『スルース~探偵』、音尾さんのスルースバージョン。
二部構成で、途中に20分の休憩ありでございました。
この休憩、腰痛持ちにはありがたかったwいくら新国立劇場の椅子がふかふかで座りやすいからといって、二時間座りっぱなしはツライですからねw
でも二時間で休憩挟むって珍しいなと思ったら、見てみて、なるほど、と。
西岡徳馬さんももう70歳でいらっしゃるんですもんね。その年齢であの台詞量と熱量の芝居を、中々のロングランでしかも2ステもありって……超人。西岡さん超人。
あれだけ汗もかいたら、着替えやメイク直しにも時間要るでしょうしねー。
スルースは会話劇とはいえ怒鳴りあうことも多くてわりとハードなので、西岡さんも音尾さんも汗でびっしょびしょだったんですが、シャツが汗でしっとり濡れて着衣や髪型が乱れ始めたとき、西岡さんの色気が爆発的に匂いたつといいましょうか。
西岡さん演じるアンドリューという男は、非常に滑稽で醜悪な人間であるのは確かなんですよ。
にも関わらず、青みのかかった冷たい水のような光の洪水の中で、昂り激情の炎を眼に宿した破壊的美しさが……
っていうかもうはっきり言うと超エロかったです(真顔)
音尾さんのマイロはね、ふしぎでしたねー。真意がわからないんですよ本当に。
まあ、マイロは増悪と愛のはざまで揺れ動いていたわけですから、彼自身にも自分の真意は掴みきれないままに、大きなうねり(アンドリューが起こしたうねりだったりマイロ自身が起こしたうねりだったり)に呑み込まれてしまったのかしら。
いやー、新納さんのマイロを見てないのが悔やまれました。これは比べたい……!
そういえば、『スルース』という作品自体が未見のつもりだったんですが、2部のはじめのほうでデジャビュかなと思い始め、終わる頃にやっとジュード・ロウ版の映画を観ていたことを思い出しました。
すっかり忘れてました。まぁ忘れてて結果オーライではありましたがw
あと、パンフレットはご購入されることをおすすめします。
音尾さんのインタビューが、巧みにナックスファン心理を煽ってくるというかなんというか、「本公演とハナタレナックスDVDを見返さねば……!」って気持ちにさせてくれます。あと水曜どうでしょうもね。
他にもパンフレットをおすすめしたい理由は幾つかあるのですが、まぁそこら辺はね。
観劇後にはまんまと欲しくなっちゃうと思うので、私がわざわざおすすめしなくてもいいっちゃあいいですからね。
パンフレットにさえ重要なネタバレは記載されてないので(ないはず)、開演前にめくるのもアリだと思いますよ!